一人でブツブツと

ブログ初心者のブログ、アサガオの観察的な感じで、見守って下さい。

突発釣行②

雨から逃げるようにKB漁港を出て、きた道を戻る。

午前5時半過ぎ。

まだ日曜日は始まったばかり。

国道7号を北へ…。

トンネルを抜けて山を登る。

登りきった場所から左に国道を外れる下りる道からまた違うYR漁港が見える。

…あれ?雨が降っていない。

道路も乾いている。

それならば様子見て再度釣りをしようと思い立ち寄ることにした。

先に行ったKB漁港よりも大きいYR漁港、釣り場としては過去にいい思いをさせてもらった実績があり印象としては悪くない。

駐車場へ車を止めて歩いて様子を見る。

停泊している漁船の周りで竿を出している人が数組サビキで小アジを釣り上げている。

足元には墨跡が多数ある。

ここでもアオリイカは釣れているようだ。

再度釣りをすることにした。

車に戻りこの釣行の始めに使っていたエギングロッドの切れたリーダーを結び直し釣りを再開。

雨が降ったら困るので車からすぐの場所で竿を出す。

まずはエギング……。

…………………。

…あまり集中出来ない……。

目的を達成してしまっている安心と疲れからくる集中力の欠如のためにからしゃくり方も雑になってくる。

そんな最中、様子を見に来たであろう初老の釣り人から声をかけられた。

釣り人A「釣れてる?」

「まだここで始めたばかりなんで釣れてないっす。」

釣り人A「オレもエギングやったんだけどノォ、雨降ってっからノこっち来たんだノ」

「…はぁ。」

どうやら地元の人のようだ。

釣り人A「KT漁港でしてたんだけどノ、アオリイガ3つばっか獲ってノ。」

「オレ、KB漁港で1杯だけ、下手くそなんで…エヘヘ…」

(KT漁港は最初に行ったKB漁港の1つ南にある漁港です。)

…そんな会話をしながら早くどっか行ってくれないかと思いつつも釣りを続ける。

釣り人Aに見られヘラヘラしながら竿をしゃくっていると…

「ここ、釣れますか?」

…釣り人Bが現れた……。

黒い股引(スパッツ?)に短パンTシャツ、顎紐ゆるゆる帽子にサングラス……。

最近よく見かけるオシャレ服装……。

ペットボトル体系の自分にはできない格好だ。

雰囲気的に釣りが上手そうに見える。

「墨跡あるんで釣れてるんじゃないっすかね?」

釣り人Bが足元を見る

釣り人B「隣入りま〜す!」

そう言って30メートル位離れた場所で竿を構える。

釣り人A「スンゲェ(凄い)格好だノ!」

……釣り人A……。

聞こえるじゃねーか。

ビョッ!

多分聞こえてたのだろう釣り人Bのキャスト音が漁港内に響く。

思わず手を止め釣り人Bの方を見る……。

ビャッ!!ビャッ!!

やはり、しゃくりの音も爆音だ。

自分もこんな音を出して見たいので動きを真似してみようと横目に見ながらしゃくる……。

…そう簡単にはいかないみたい……。

釣り人A「スンゲェ(凄い)ノ!親の仇みてぇにしゃくるノ!」

…………………。

やはり聞こえていたのだろう3投ほどで釣り人Bはムっとした感じで漁港から出て行った……。

釣り人A「ありゃー!もうどっか行った……。」

…当たり前だ。

横であんなこと言われてたら居心地悪いわ。

少し心が荒みながら黙々と釣りを続ける……。

釣り人A「ここはよ!アジの泳がせで昔はよく釣ったんだノ。」

「あー、んだっすか……。(そうですか)」

釣り人A「オレ帰えっからがんばってノッ!」

「…………………。」

無言で手を振るだけで答えながら釣り人Aを見送る。

投げてそのままの餌木を釣り人Bの真似をして強めにしゃくり上げるが思ったような音がならない……。

その後も何度かチャレンジ……。

「…多分ガイドに笛ラムネでも仕込んでんだろう……。

なんかちょうど良さそうだし……。」

荒んだ心でおかしなことを口走ってしまう。

午前7時、周りを見ると家族連れの人達がサビキで小アジを釣っている。

そこで、釣り人Aの言ってた泳がせ釣りをしてアオリイカを狙ってみようと思い立ち、車に戻り泳がせ釣りの仕掛けの在庫があったはずなので荷物を漁る……。

…が見つからない。

そのうち出てくるだろうと思い、先に餌の確保としてアジングに切り替える。

岸から近いところを攻める…

サイズが小さいせいか何度も上げ切る前に落としてしまう…。

気分を変えようと遠投してみる…

ゴゴンと少し強めのあたりを感じる。

軽く竿先を煽るように合わせを入れる……。

ん?乗らない?

再度遠投……。

同じようなあたり、今度は強めに合わせる。

乗ったようだ。

「何が出るかな♪何が出るかな♪」

数時間ぶりの魚に鼻歌も出る。

巻き取りが近づくと何が釣れたかを楽しむために見えるか見えないのところで目を閉じる。

手前にきたと感じたところで一気に抜き上げ。

竿には魚の暴れる感触がある。

取りこぼしてはいない。

閉じていた目を開いて魚とご対面……。

f:id:gix3-7:20190903211102j:image……………………………………。

カマス……。

「うん…大体わかってた……。

見えてたし……。」

…とりあえず画像におさめて即リリース。

ここで変なスイッチが入る。

アジ狙いを諦めてスーパーカマスタイムに突入。

食べたら美味しいのはわかるが持ち帰りはせずただ釣って即リリースを飽きるまで黙々と続ける。

サイズは20センチ前後、何匹釣れたのか数えていない。

午前9時過ぎ気温も上がり汗ばんできたので納竿。

この漁港ではアオリイカは釣れなかったが、楽しめたので結果としては大満足。

後片付けをしてたら近くで釣りをしていた父子に声をかけられた。

父「あの…すみません。」

「はいはい。」

満足しているので返事も明るい。

父「お聞きしますが今釣っていた魚って何ですか?」

「あー、えー、か、カマスです。」

照れながら答える。

父「カマスですか?」

父「カマスって言うんだってー。」

子「カマスー!」

…父と子の微笑ましい光景……。

「あの……。」

父「はい。」

「要りましたか?」

そこに水を差す汗臭い男……。

父「要らないです。失礼します。」

「…………………。」

…………………。

そそくさと後片付けを済ませて漁港を出る。

 

時計の針は午前10時前……。

 

 

さいごに

釣り場で偶然出会った人たちとのコミュニケーションって楽しいですね。

今回の釣行はもともと予定になかったので、行かせてくれた妻に感謝です。

最後までこのような駄文に付き合っていただきありがとうございました。

 

 

 

 

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